Bing Webmaster ToolsがSEO対策によさそうな話

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はじめに

自分はポートフォリオサイトで折角ブログやツールを公開しているので、SEOも割と意識しています。
有名所であるSearch Consoleを使って分析をしていたのですが、こちらで表示されるエラーは文章があいまいで原因調査に時間がとられることが多いです。

最近はOpenAIとの協業などもあり、MSも勢いを取り戻しそうなので、Bing Webmaster Toolsを試しに入れてみたのですが、具体的にどこが問題か書いてくれていてこれはSearch Consoleより使いやすいかもしれないぞと思ったのでご紹介です。

エラーの詳細文章が分かりやすい。

Bing Webmaster Toolsのエラー詳細画面のスクリーンショット。

まず、エラーの詳細に出てくる文章が非常に分かりやすいです。Googleならこういう場合「クロール済み - インデックス未登録※」とか書いてきます。

※ これは「クロールはしたけどインデックスはしてやんねー!」ということで、「おそらくそのページが低品質なコンテンツとみなされた」ということになります。が、じゃあ具体的にどこが悪いの?というのが分からない。

ページの内容がダメ(文章が分かりにくいとか)ならそれは指摘するのも難しいと思うので仕方ないんですが、例えばもう似ている記事で優秀な記事が別サイトで出ているとかならその記事のURLを教えてくれるとかしてくれると、「ほぼ同じだからこっちのは削除しよう」とか、「この人は古いバージョンの話で自分のは新しいバージョンの話だから、本文中にもっとバージョンについて詳細な説明を入れてみよう」とか判断できるし、Googleのこれまでの発言的にそういう判断をしていることはほぼ確実なので、URL出そうと思えば出せそうな気がするんですが。)

 

長々とGoogleへの恨みを書き連ねてしまいましたが、Webmaster Toolsに戻ります。
まずは「(なぜか英語のままですが)descriptionタグが短すぎる多数のページ」「タイトルが短すぎる多数のページ」というエラーがあります、非常に原因が分かりやすく書かれています。

エラー文章をクリックすると、問題のあるページのURLも教えてくれます。もうこれだけで修正に入れそうです。

各エラー個別画面では推奨操作まで書いてくれる。

Bing Webmaster Toolsのエラー個別の画面のスクリーンショット。

 

更に驚いたことに、各エラーの個別ページに遷移すると、かなり細かくどう修正するかを案内してくれています。
長いので重要なところだけ抜き出すと、以下の通りです。

通常、これは検索エンジンの結果に表示される最大長であるため、50 から 60 文字程度のタイトル タグの長さを目標にすることをお勧めします。

Bing Webmaster Tools より引用

 

具体的な文字数まで書いてくれています。指摘されているページのtitleタグを50から60文字を目安に設定しなおせばOKですね。

※ただ、この文字数は恐らく英語の50から60文字だと思います。日本語の場合半分で25から30文字ではないかと思います。(検索結果に表示される文字数がそのくらいなので。)

 

同様にdescriptionタグの方も確認すると、こちらは150 ~ 160文字を推奨していました。日本語なら75 ~ 80文字くらいですね。

「高品質のドメインからのインバウンド リンクが不適切です」エラー

対応が難しいエラーもあります。そして翻訳がちょっと怪しい。
詳細画面を見ると以下のように書いてあります。

バックリンクは、インバウンド リンクまたは着信リンクとも呼ばれる、Web サイト上のページを指す他の Web サイトからのリンクです。 バックリンクは、検索エンジンが Web サイトの関連性と権限を理解するのに役立ち、検索エンジンの検索結果でのランキングを向上させるのに役立つため、検索エンジンにとって重要です。 バックリンクは、自分のサイトへの紹介トラフィックを増やすのにも役立ちます。 なぜなら、その他の Web サイトからのリンクをクリックしたユーザーが自分のサイトに移動するからです。 これは、サイトの可視性とエンゲージメントの向上に役立ちます... サイトのバックリンクへのバックリンクを確認し、Bing Web マスター ツールのバックリンクを使用して、他の Web サイトとのバックリンクを比較します。

Bing Webmaster Tools より引用

被リンク(他のサイトから自分のサイトへのリンク)が全然ないよというエラーだと思います。
しかし、被リンクは基本的に相手にお願いするか、相手がたまたま気に入ってリンクしてくだされば…という形になるので、ここはなかなか難しいです。
自発的にできる被リンクだと、例えばnoteやzennにアカウント作って自分のサイトをリンクするとかでも効果があるんでしょうか?(さすがに規約とかに違反する気がする。プロフィールで紹介の体で載せるとかならありなのだろうか…。)

以前はX(旧Twitter)にリンクを載せるとSEOに効果があったりしたみたいですが、最近はログインせず外から見るのが大変になってしまったのであまり効果がなさそうな気もしますし、難しいですね。

こればっかりはせっせとサイト更新して信頼を積み上げて、いろんな人に見てもらってリンクしてもらうしかなさそうです。

IndexNow が採用されていません」エラー

これはサポートしている検索エンジンばかりではない(Google等はやってない、Bing等はやっている)ようですが、IndexNowという、
従来の「検索エンジンのクローラーがページをクロールしてくれるのを待つ」のではなく、「新しいページを作ったら検索エンジンに通知する」という仕組みに対応してないみたいだよ!というエラーです。

APIを使って更新を通知するような仕組みのようなので、こちらはGolangを使って自動でAPIを実行するようなツールを作って別に記事を作成したいと思います。

おわりに

SEO対策にはSearch Consoleという思い込みがありましたが、Bing Webmaster Toolsの方が問題点について詳細かつ具体的な対策方法や数字を書いていてくれて対策を打ちやすかったです。

依然としてブラウザシェア検索エンジンシェアはGoogleが高いので、Search Consoleを使わない選択肢はないですが、SEOの本質である「良い記事を作る」ための助けになるので、Webmaster Toolsも併用するとよいかもしれません。

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この記事を書いた人

A.W.
茨城県在住Webエンジニアです。 PHPなどを業務で使用しています。 趣味ではGoやNuxt、Flutterをやってます。

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